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Roof Waterproofing

屋根・屋上の防水

大阪市内のタワーマンション、屋上1,300㎡。
継ぎ目のない1枚の膜で、屋上をまるごと包み直した事例です。

Location
大阪市内
タワーマンション(34階建て)
Area
屋上 1,300㎡
Period
2023年11月
Material
eXtreme HP11-50
Finish
ポリウレア吹付
+トップコート
Purpose
防水
01Background

屋上は、いちばん過酷な場所。

建物の中で、屋上ほど環境の厳しい場所はありません。夏は表面温度が60℃を超え、冬は氷点下まで下がります。雨、紫外線、風、そして温度差による伸び縮み。これを毎日、何年も繰り返し受け続けます。

防水層が傷むと、まず起こるのが雨漏りです。ただ、天井にシミが出た時点では、すでに下地のコンクリートまで水が回っていることが少なくありません。鉄筋が錆びれば、建物そのものの寿命が縮みます。屋上防水は見た目の問題ではなく、構造を守るための工事となります。

今回の現場は、大阪市内に建つ34階建てのタワーマンション。屋上の面積は1,300㎡ありました。

施工前のタワーマンション屋上。水が溜まり、既存防水層が劣化している
施工前|水が引かず、既存の防水層が傷んでいる状態
施工前の屋上を別角度から見た様子。広い面積に設備基礎や立ち上がりが点在する
施工前|設備基礎や立ち上がりが点在する1,300㎡
02Issue

人が住んだまま、1,300㎡を直す。

この現場でいちばん大きかったのは、工期の問題でした。居住中のマンションです。屋上とはいえ、工事が長引けば騒音も臭いも、資材の搬入出も、そのぶん住民の生活に重なります。

そして屋上は、ただの平らな面ではありません。設備の基礎、配管の立ち上がり、手すりの根元、パラペットの入隅。形の変わる箇所が数多くあり、水が入るのはたいてい、この継ぎ目や取り合いの部分です。

03Why Polyurea

なぜ、ポリウレアだったのか。

ポリウレアは、2つの液を高温高圧でぶつけて混ぜ、そのまま吹き付ける樹脂です。吹いた直後から反応が始まり、数秒から数分で歩けるほどの硬さになります。乾燥や養生の待ち時間がほとんどありません。これが、工期を縮められるいちばんの理由です。

もうひとつが、形を選ばないこと。シート防水のように貼り合わせる必要がないので、立ち上がりも入隅も設備基礎も、吹き付けたまま1枚の膜になります。継ぎ目がないということは、水の入口がないということです。

Speed

数秒で硬化する

乾燥や養生を待たずに次の工程へ進めます。広い面積ほど差が出ます。

Longevity

圧倒的な長寿命

屋外環境で20年以上。トップコートを重ねることで、さらに延ばせます。

Durable

水に強く、伸びる

加水分解せず、400〜500%伸びて下地の動きに追従します。

今回使用したのは eXtreme HP11-50。芳香族系のポリウレア樹脂は紫外線により、変色(黄変)してしまいます。そのため、さらにトップコートを塗ることで、ポリウレア塗膜の耐用年数を延ばします。

内側にポリウレアを吹き付けた段ボール箱に水を入れても漏れない実験
内側にポリウレアを吹き付けた段ボール箱。水を入れても漏れません。紙でも、継ぎ目のない被膜があれば水を受け止めます。
04Why Rhino Japan

材料が同じでも、仕上がりは同じになりません。

ポリウレアと名のつく材料は、国内にもいくつもあります。ただ、その中にはポリオールを混ぜたものも含まれます。ポリオールが入ると分子構造に酸素の結合ができ、水で加水分解が進みます。水に強いという長所が、そこで失われます。

ライノジャパンが扱うのは、米国ライノライニングス社の100%ポリアミンのピュアポリウレアです。日本総販売元として、材料の素性がはっきりしたものだけをお届けしています。

Material

100%ポリアミン

ポリオールを混ぜないピュアポリウレア。加水分解の影響を受けません。

Network

全国の代理店

全国どこでも弊社代理店が対応いたします。

Record

実績と認定

屋上など100件以上の防水施工の実績がございます。

そしてもうひとつ、施工する人の技術です。ポリウレアは吹いた瞬間に固まるため、やり直しがききません。膜厚を均一に保ち、取り合いを確実に押さえるには、経験が要ります。ライノジャパンは代理店向けの施工主任者研修を続けており、現場の品質はこの仕組みで支えています。

05Process

完成までの流れ

施工前の屋上の状態を確認する
Step 01

現地調査・下地処理

既存の防水層の状態、水の溜まり方、ひび割れの位置を確認します。下地が湿っていたり、脆くなっていたりすると、あとで膨れや剥がれの原因になります。清掃と補修を終えてから、プライマーを塗布します。

屋上に搬入したポリウレア吹付装置(リアクター)
Step 02

機材の搬入・設置

ポリウレアの吹付には、リアクターと呼ばれる高温高圧にすることができる専用の装置が必要です。2液を高温高圧に保ったままガンまで送り、先端で衝突混合させます。高層階の屋上まで機材と材料を上げ、現場で設置しました。

屋上にポリウレアを吹き付ける施工の様子
Step 03

ポリウレア吹付

立ち上がりと入隅を先に押さえてから、平面を連続して吹き上げます。吹いた端から硬化していくため、面を止めずに進められます。1,300㎡を継ぎ目のない1枚の膜で覆いました。

施工後の屋上。立ち上がりまで連続した被膜で覆われている
Step 04

トップコート・完成

紫外線から被膜を守るトップコートを重ね、インダストリアルグレーで仕上げました。平面から立ち上がりまで、途切れるところがありません。

06Result

継ぎ目のない1枚の膜に。

施工後の屋上。平面から立ち上がりまで連続したグレーの被膜
施工後|平面から立ち上がりまで連続した被膜
施工後、屋上の端部と手すり周りの納まり
施工後|端部・手すり周りの納まり

ポリウレアの被膜は、屋外環境で20年以上の耐久性が期待できます。また、使用するポリウレアの種類によっては遮熱性もあるため、最上階の室温の上がり方をおさえる効果も見込めます。

つくり直すのではなく、今あるものを長く使う。屋上防水は、その考え方が一番効く場所です。

Case Summary

屋上1,300㎡を、継ぎ目のない防水層で包み直しました。

居住中のタワーマンションという条件のもと、ポリウレアの速硬化性と、形状を選ばない吹付の特性を生かして施工しました。屋根・屋上の防水でお困りのことがありましたら、まずは現地の状況をお聞かせください。下地の状態や面積に応じて、適した仕様をご提案します。

※ 掲載している写真は、2023年11月に施工した大阪市内タワーマンション屋上防水工事(1,300㎡/eXtreme HP11-50)のものです。
※ お見積り・工期・仕様・耐久年数は、下地の状態、面積、形状、周辺環境によって異なります。現地確認のうえ、適した内容をご提案します。